10月15日に景虎さんの去勢手術をしてもらった。
予約を取った後に丁度6か月目のお誕生日だと気づいて反省した。
子猫の6ヶ月は何となくひと区切りの気がしてお祝いをするつもりだったのに、病院ではすっかり失念していたため気の毒な予定を入れてしまった・・。
術前検査
ブロードラインをもらうついでに去勢手術の相談をしたところ、当日に術前検査をしてもらうことができた。
以前去勢手術は6ヶ月または体重2㎏が目安と言われていたのでそろそろだと思っていたのだ。
心電図や血液検査などをしてもらい、問題は無かったので手術の説明を受けて予約をした。
またこの日は気になっていた目の検査もしてもらった。
先生には「猫も人と同じで寝起きなどには目ヤニも出ますよ」と言われたが、少し量が多いと思っていた。
うちに来た頃のひどい目ヤニではなく普通の茶色い目ヤニではあるが、一日中ポロポロ付いていて何度も拭き取っている状態だったのだ。
検査の結果目ヤニから微量な細菌が見つかったとのことで目薬を処方された。
病気などではなかったようでその点は安心した。
体重は2920gでした!
診療項目 | 金額 |
---|---|
再診料 | ¥770 |
採血料 | ¥660 |
血液検査(CBC) | ¥2,200 |
血液生化学検査(1項目) | ¥4,620 |
検眼(シルマーティア検査) | ¥1,100 |
検眼(フローレス・鼻涙管検査) | ¥1,100 |
結膜塗抹検査 | ¥1,100 |
単純レントゲン(2部位7kg未満) | ¥6,050 |
心電図検査 | ¥3,300 |
点眼薬 | ¥1,320 |
ブロードライン2.5㎏~ | ¥5,775 |
(消費税) | (¥2,545) |
合計 | ¥27,995 |
去勢手術前
手術や麻酔中の嘔吐による事故を防ぐため、当日0時以降は食事、9時以降は水も与えてはいけないとのことだった。
去勢手術は全身麻酔で行われる。
動物はどうしても局所では制御できないので全身になるらしい。
私は去勢手術自体はそれほど心配していなかったが、この全身麻酔にビビっていた。
普段から人間の手術でも麻酔には危険が伴うと思っているので、手術日が近づくほど不安が募る。
前日になるともうダメで万が一にでも麻酔の後目を覚まさなかったらどうしよう・・と景虎さんをギュギュッと抱きしめたり、「明日は頑張ろうね」などと語りかけてメソメソしたりと不穏な空気を飼い主自ら作り上げるという大失敗を犯してしまった。
当日は朝食が無いことに抗議して騒ぐのではないかと心配していたが、私の落ち着かない様子から何かを悟ったのか景虎さんもいつものような元気が無く、珍しく朝から暗い棚の中で二度寝したりしていた。
その上なんと!初めて畳におしっこをしたのだ。
初日からトイレでは苦労したことが無い優等生だったので、ひどいストレスを与えてしまったのだと申し訳ない気持ちになった。
ただ病院の先生には「もし性衝動が始まったのだとしたら手術しても続く場合があるかもしれない。」と言われ、なるほどその可能性もあるのかと思った。(でも多分ストレス・・)
去勢手術で入院
雄の去勢手術は日帰りのところもあるようだが、私の通っている動物病院では1日入院だった。
朝の10時までに預けると午前と午後の診療の間に手術となり、一晩泊まって翌朝お迎えに行くという流れだった。
景虎さんには可哀想だが、夜何かあっても不安なだけなので入院して診てもらえるならその方が安心だと思えた。
先生には「猫が寂しがるだろうと皆さん思われますが、麻酔が切れてもしばらくぼーっとしているので大丈夫です」と言われた。
丸一日離れ離れになるのは景虎さんがうちに来てから初めてのことだったので、一人で静かな家に帰ったら不安と寂しさで悲しくなってしまった。
猫を飼うにあたって”犬と違って猫は留守番ができるんでしょ?””2~3日なら旅行もできるらしいし!”なんて考えていたのに、まさか自分がこれほど猫に依存するとは想像もしていなかった。
留守番できないのは私の方だった。
この一日をどう過ごすかは前々から考えていた。
家のことを気にせず出かけられるから何か予定を入れようかと一瞬思ったが、出かけたところで落ち着かないし何かあって呼び出されるかもしれないので(←こんなことばかり考えていた)家で普段やれないことをやることにした。
猫が来てから出来なかったこと・・それは窓拭き!!
脱走する危険性を考えて窓を開けっ放しに出来ず、他の部屋で寝ている間にと思っても何故か察して飛んでくるので全然掃除できなかったのだ。
夏の間はずーっと汚い窓を見てストレスをためていた。
気持ちが不安な時は体を動かせとばかりに家中の窓を磨き上げ、網戸も溝も綺麗にしてスッキリ!
更にケージやトイレを中心に猫部屋の大掃除を終えたら既に夕方になっていた。
16時過ぎには麻酔が覚めるので様子を教えられると言われていたので、病院に電話してみると手術は無事終了したとのこと。
先生が「伏せの体勢で僕のことを怖い人を見る目で見てます」と言っていて、安心したのもあって少し笑ってしまった。
無事退院
翌朝はすぐにお迎えに行った。
度々軟便になるのも悩んでいたので、手術前に預けた便で検査もしてもらってあった。
いつもより詳しい検査をしたが原虫などはいないということで引き続き様子をみることになる。
「去勢手術の時にまだ乳歯が残っていた場合、永久歯が生えてくるのに邪魔なので抜きます」と言われていたのだが、2本残っていたそうで抜歯してもらっていた。
また同時にマイクロチップも装着してもらったので、それらの説明を受けて無事帰宅となった。
帰ってきたのは別猫だった
「おかえり~お疲れ様~大変だったね~。」
家に帰るとすぐにキャリーバッグから景虎さんを出して離す。
私は完全に気が抜けてにっこにこ状態だった。
しかし景虎さんの方は様子がおかしい。
あんなにいつも甘えん坊なのに私に近寄ることもなく、何かを訴えるような鳴き声を上げながら家中をうろうろする。
色々話しかけて触ろうとしても避けられるしなんだか素っ気ない。
病院では食事に口を付けなかったと聞いていたので好きなおやつやご飯を用意したのに全く食べない。
ぐるぐるうろうろし続ける猫をハラハラ眺めているうちに私は思った。
あれ?この子別の猫じゃない?だって顔がちがうもん!!
よくよく眺めれば声も野太いし顔も100戦錬磨の野良猫のボスみたいに目つきが悪い。
病院で同じ日にキジトラ猫が一緒に入院していて取り違えられたのかも・・などと思い始め、スマホの中の写真と目の前の猫を照合し始めた私。
実はキャリーバッグに入ったまま返されたので、病院ではネット越しに触ったりお話ししていて直に顔を見ていなかったのだ。
なんだか模様も違うような気がしてきた・・・。
・・・
・・・
・・・
結論。
景虎さんだった。(だよね)
1日の入院手術で人相ならぬ猫相が変わってしまっていたと思われる。
可愛そうに余程辛かったのだろう。
しばらく家の中を確認したら自分の家だと分かったのかやっと落ち着いて膝の上でゴロゴロ、食事もガツガツしてその日は場所を変えながらも眠り続けた。
恐ろしい体験でした・・。
診療項目 | 金額 |
---|---|
再診料 | ¥770 |
採血料 | ¥660 |
血液検査(PCV・TPP・II) | ¥550 |
血液電解質 | ¥1,100 |
糞便検査 | ¥1,100 |
糞便ジアルジア検査 | ¥3,300 |
留置針装着料 | ¥1,540 |
経静脈点滴料 | ¥7,700 |
マイクロチップ装着技術料 | ¥4,400 |
マイクロチップ登録料 | ¥1,155 |
去勢手術 | ¥19,800 |
抜歯料 | ¥2,200 |
内服薬 | ¥4,620 |
(消費税) | (¥4,445) |
合計 | ¥48,895 |
去勢手術後
顔つきはしばらく厳しかったが家での生活はすぐに日常に戻った。
大いに食べて走り回って元気そのものである。
手術跡をせっせと舐めるのは心配だったが、先生に「しぼんで傷跡が内側に入り込んでいて直接舐めていないので大丈夫」と言われていたのでそのままにさせておいた。
点滴用なのか前足の一部の毛が剃られていたのが気になって今度聞こうと思いつつ忘れてしまい結局聞けなかった。
エリザベスカラーなども不要だったが、抗生剤を3日分処方されて飲ませなくてはならなかった。
手術の際の糸は半年位かけて吸収されていくらしい。
手術後は5日も下痢が続いてまた心配になった。
調べると手術のストレスや抗生剤の影響などで下痢することもあるとあったので、悩みながらも様子をみていたところ6日目に突然普通になって一安心。
ただし、後で先生に聞いたらそれはちょっと下痢し過ぎだったらしい。
ネット記事にはそういうこともあるとあったが、大体の猫は下痢しないと言われた。
相変わらず度々軟便があるしお腹が弱いのかもしれない。
2週間後に傷跡を診察してもらい何事も無かったので無事終了となった。
その後トイレ以外でおしっこをすることもないのでスプレー行為は防ぐことができたのではないだろうか。
体重は3240gでした。
診療項目 | 金額 |
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再診料 | ¥770 |
(消費税) | (¥70) |
合計 | ¥770 |