キッチンにある食器棚は数少ない高さのある家具だが、足場が無いので景虎さんは登ることができずにいつも残念そうに眺めていた。
狭いキッチンスペースに足場的な物を置いてあげるべきか迷っているうちに本猫が自分で解決してしまった。
・・私を踏み台にする方法で!
どうやら動く足場があることに気付いてしまったようなのだ。
人を踏み台にして
ニャーニャーせがむのでニマニマ抱っこしてあげたら、そのまま人の肩と頭を踏み台にしてクローゼットの扉に飛び乗った猫。 そこに乗りたかっただけですか ドカッと蹴り…
私が料理中はよく肩に乗っていたのだが、最近その体勢から人を足蹴にすることで食器棚の上に乗るのが日常になってしまった。
今では調理や皿洗いなど私がキッチンに立って作業をしていると、床からひとっ飛びで肩に乗り、間髪入れずに食器棚へ飛ぶようになった。
そしてじーっと監視をするのだ。
大体長時間放置して作業をしている時に来るので機嫌が悪そうな顔をしている。
しかし折角登っても、うちはカウンターキッチン形式で目の前が吊戸棚になっているので見晴らしは良くない。
ほとんどキッチン内しか見ることができないため、私がキッチンスペースから出るとすぐに降りてくる。
見晴らし台ではなく監視台だ。
降りる時は170㎝以上の高さからほぼ垂直にどすっと落ちるように着地する。
猫だから大丈夫だと頭では分かっているが、なかなか大きな音がするので毎回ドキッとしてしまう。