ノミ付きが判明
病院へ行ってノミがいることがわかった景虎さん。
そう言われて見てみると結構カイカイとやっている。
猫の普通の仕草かと思っていた!
ずっと痒かったのかと思うと可哀想だが、綺麗に洗ってもらえたので毛並みはとてもふわふわになった。
一応元から付いていた分は落ちた状態だがまだまだ怪しい。
可愛くてふわふわの子猫・・まさかその毛をかき分けるとノミがうぞっといるなんて誰が思うだろうか。
いや保護した猫には皆いるんだろうから猫慣れしている人には普通の光景なのかもしれないが、猫初心者かつ虫が苦手故かなりショックだった。
それに”落ちる”って何よ?虫が”落ちる”って日本語おかしくないですか~?(怖)
掃除の鬼となる
病院でスプレーしてもらったフロントラインは、被毛から皮膚に吸収されることで嚙みついたノミ・マダニの成虫を駆除できるというもの。
スプレーなら生後2日から使えるらしいが、滴下タイプのフロントラインプラスは8週齢からのためまだ小さすぎて使えなかった。
【動物用医薬品】フロントラインスプレー 犬/猫用 250ml
最初ノミ・ダニが血を吸った時に死ぬというのでスプレーした成分が血管内まで浸透するの??と思ったが、皮脂腺に溜まってから皮膚上で広がって効果を発揮するらしい。
またノミは24時間・マダニは48時間以内に駆除できることになっているが、それは既に寄生している場合。
噛みついてきた成虫にしか効かないので、部屋に潜んでいる奴や既に産卵されていた場合は成虫になって猫に寄生して吸血しようとするまで駆除できないらしい。
そのため成虫と並行して卵の駆除が重要となり掃除機で吸うわけだが、ここで悲報が。
和室を猫部屋にしてしまったので当然畳がびっちり、しかも密閉性の高いマンション(内窓つき)というノミ・ダニにはパラダイスな環境を提供してしまっている。
景虎さんがうちに来てからの約1日半でどのくらい産卵された可能性があるのか分からないが、明らかにフローリングよりたちが悪く気が滅入る。
翌朝には早速フロントラインにやられたであろうノミの死骸が3匹ほど畳の上に落ちていた。
更に畳に這いつくばって目を凝らして虫チェックをしていると視界の隅でぴょんと飛ぶ元気な奴がいて戦慄する。
慌てて手に持っていたコロコロを叩きつけるとうまくヒットして死んでくれたが、もし雌だった場合卵が飛び散る恐れがあるので潰してはいけないんだとか。
普段鈍くさいのに自分の反射神経に驚いた(笑)
畳を上げて裏や奥まで掃除をしたくて仕方なかったが、一度上げたら戻せる自信がなかったので掃除機のみでいくことにした。
ハウスダストにも反応するPanasonicのセンサー付き掃除機&逃がさんパックを使っていたので少しは効果があると信じてセンサーが反応しなくなるまで家中しつこく掃除機をかけては毎日紙パックを密封して捨てた。
サイクロン掃除機は吸い込んだ物が見えるのとゴミを捨てる時にハウスダストを吸い込むので紙パック掃除機派だったが、今回は本当に良かったと思えた。
毎日パックを捨てるのでコストはかかったが(1回300円以上!でも蓋ができる優れものだった)、サイクロン式よりは捨てるのが楽だし取りこぼしが無さそう。
猫は掃除機が苦手というのでお迎え当日朝以来掃除もコロコロ程度しかしていなかったが、状況が変わったので心を鬼にしてネチネチしつこく掃除機をかけた。
最初景虎さんをケージに入れていたが、やはり掃除機の音にびっくりして泣き叫んだので胸が痛くなる。
そのため掃除機を止めてケージを開けては抱っこしてなだめ、またケージに戻して掃除機をかけるを繰り返していたが、そのうち段々ケージから出せ出せと騒いで外に飛び出しては掃除機に挑むようになっていった。
おかげで翌日からは心置きなく掃除ができるようになった。
ノミ騒動で良かったのは、掃除が今までの何倍も丁寧になったことと景虎さんが掃除機に慣れたことかもしれない。
ノミに引き戸は関係ないので、既に家中浸食されていると想定して毎日しつこく掃除機をかけた。
家具・ソファの奥やフローリングの溝、押し入れの中まで掃除機をかけ雑巾がけをしてこんなに隅々まで一度に掃除をしたのは初めてというくらい必死で綺麗にした。
病院の先生にアルコールスプレーも良いと言われたのでできる限りシューシューやったが、景虎さんがいるところではできないので猫部屋ではほとんどできなかった。
高温でノミダニを死滅させられるスチームモップが良さそうだと思ったものの、こちらも一番使いたい猫部屋には景虎さんがずっといるので、モクモクとスチームを出すのは危なそうで断念した。(まだ一部屋しか開放していなかった)
洗濯の鬼にもなる
まず寝床に使っていたタオルは捨てて新しいタオルに変えた。
しかし初日から抵抗なく使ってくれていたマイクロファイバーのタオルを普通のタオルに変えたらとても不満そうだった。
急遽買い物に出て別のタオルをセットしたところ受け入れてくれたので、それ以降景虎さんにはマイクロファイバー系の物を買っている。
ノミは60度で死滅するとネットで見たので、猫部屋の和室にあった布類は熱湯に漬けた後洗濯機へ。
既に家中に散っていると考えて寝室や押し入れ内の寝具等は布団乾燥機→掃除機→洗濯機の流れで毎日大量洗濯である。
洗濯機の容量的にも干し場の広さ的にも一度に全てはできないので少しずつ毎日やっていく。
自分の衣服も夜洗面台に脱ぎ捨てた後熱湯をかけてしばらく置いてから洗濯するようにした。
ノミ駆除記事の多くが”コインランドリーの乾燥機を使おう”と薦めていたが車がないので無理だった。
あっても運ぶ間に車の中に逃げられるのでは?
コインランドリーでノミダニ付きの洗濯物を洗っている人がいると想像すると結構嫌なものがある。
高温で奴らは滅しているだろうが、粉塵となって存在しているのでは?その後綺麗にしてくれてるのかな?
そこで下着とか洗いたくないな~と思ってしまった。
断捨離しまくる
ダニ駆除だけをしているわけにいかず、来たばかりの景虎さんのお世話にもてんてこ舞いだった。
何しろ初めての子猫なので食事量、回数、トイレ、何が危険なのかなど基本的なところから分からないのでいちいち検索したり電子書籍を読んで調べながらやっているのだ。
食事は小さじ1~2杯位を一日に何度も、遊びまわっていたら急に元気がなくなって大丈夫かと思うと眠いらしい、寝付いたと思ってちょっと目を離すとすぐまた鳴いてご飯?寂しいの?何なの?、はたまた寝たまま起きてこなければ具合が悪いのかとハラハラし、整腸剤を飲んでもウンチが緩いまま、嫌がるのを何とか抱っこして目薬、ドライフードは一切食べないのでご飯は出してはおけず起きる度にミルクとウェットフードを人肌に温めてほんのちょっぴり、どこを見ても”清潔なお水を”と書いてあるけど水なんて全く飲まないんですけど!?と全てが手探り状態。
今回の子猫の子育てでは、無知故に病気や怪我をさせたり不幸にしたくない一心で自分のマキシマイザー傾向が顕著に表れている気がしている。
もっと気楽で良いのかもしれないが、命が掛かっていると思うと細かいことまで気になってしまって・・。
また機会があればもっと要領よくできるだろうが、何もかも初体験で不安だらけだったので精神的な疲れも出てくたくただった。
景虎さんの相手をしつつ寝ている間に必死に掃除洗濯をしていて休む間もなかったので、フローリングの溝の埃をほじくりながら意識が飛んだりしていた。
数日経っても洗濯は終わらず、そのうち毎日の掃除洗濯がほとほと嫌になってきた。
年に一度の大掃除以上を毎日欠かさず全部屋やりながらいつもの何倍も洗濯しているのである。
広い戸建てで荷物多めの大家族だったらどうなっていたことか。
結局病院の先生が「子猫を保護して家中ノミだらけになって絨毯類は全て捨てたことがありますよ~」とか言っていたのを思い出し「そうだ!捨てよう!何もかも!!」となった。
以下捨てたもの。
- ベッドのマットレス(丁度買い替え時だったし毎日裏表掃除機かけるの疲れた)
- 絨毯(毎日絨毯と剥がした下のフローリングと二重に掃除機かけるの嫌になった!)
- 座布団(カバーは洗ったけど中は洗えないので気持ち悪い!)
- クッション(同上)
- 客用布団(コロナで人も来ないし自分の寝具だけで疲れ果てた・・)
- その他使用頻度の低い寝具やカバー類(なんかもう大量にあった)
- 古いタオルや手芸用にとっておいた古着や布類(洗濯してまでもういいや) などなど
迷ったら捨てるの精神でガンガン捨てまくった。
その結果押し入れはガラガラになってかなりすっきり!まず最初にすれば良かった!
やってられないのでクローゼットの中までは全て洗濯しなかったが、ついでに洋服も大量に捨てて少し気が楽になる。
後から捨てなければ良かったと思う物も出てきたが、ほとんどは無くても問題なかった。
押し入れから出した途端景虎さんが気に入ってしまって捨てられなかったクッションもあり、これはちょっと失敗だった。
可愛くてそのまま使わせてしまったので、ノミの卵が不安なぼろクッションを愛用するようになってしまったのだ。
ノミ駆除成功!(多分)
ノミ本体を目にしたのはフロントラインスプレーをした翌日のみだったが、アレコレ点々はしばらく落ちていたのでまだいたのだと思う。
ただノミばかり気にしていてマダニもいたのかは分からないままだった。
- 黒い点→ノミの糞
- 赤い点→吸血済みのノミ(ダニ?)
- 白い点→多分瓜実条虫
今年の6月、7月は点々恐怖症だった!
年中床に目を凝らしてコロコロしていた!
集合はしていないがトライポフォビアに匹敵するくらい生理的にざわざわとする光景だった。
猫飼いの人の中にはあまり気にならない人もいるようだが、私の中でノミはGに並び害虫NO.1認定された。
超えたと言っても過言ではない。
年々虫の苦手度が上がっているので櫛で梳いて一匹ずつ殺すなんてできる気がしない・・。
念を入れて1ヵ月半ほど必死で掃除洗濯生活をしているうちにノミの気配は過ぎ去った。
毎日設置したノミとりホイホイにも一匹もかからなかったし、すぐに対処したので実のところそれほど総数は多くなかったのかもしれない。
ネット検索すると「1匹見たら百匹近くいる」「足を大量に刺されて水玉模様になった」「夜寝ていると耳元でノミの跳ねている音がする」「ノミとりトラップを仕掛けたらウン百匹捕獲できた」等恐ろしい体験談が多々あったので、恐怖に駆られて神経質過ぎたかと思うほど掃除洗濯をしたが、終わってみれば一度も刺されず私自身には特に被害は出なかった。
ノミの駆除方法まとめ
1.猫と駆除
- ノミとり櫛で梳いて石鹸や洗剤を溶かした水に沈める。(人間て残酷ね)
- ノミとりシャンプーで体を洗う。(シャンプー液を溶かしたお湯につけるだけでも効果あり。顔の方に逃げる(怖!)ので気を付ける)
- フロントライン、ブロードライン、レボリューション等年齢・体重・寄生状況に合った駆虫剤を投与する。
【動物用医薬品】フロントライン プラス キャット 猫用 0.5mL×6本入
2.掃除
- 掃除機を丁寧にかけてゴミの紙パックは毎日密封して捨てる。
- 家具をどかして後ろ側も掃除する。
- フローリングの溝もきれいにする。
- 畳は上げて下や裏も掃除する。
- 押し入れの中も掃除する。
- 絨毯の下やソファの隙間、座面のクッションの下なども掃除機をかける。
- ベッドのマットレスも裏表掃除機をかける。
- 高温になるスチームモップは効果があるらしい。
- 掃除機の後のアルコールスプレーも効果があるらしい。
3.洗濯
- 捨ててもいいものは捨てた方が気楽。
- 一番いいのはコインランドリーで高温乾燥。
- お湯が使える洗濯機なら60度以上のお湯で洗濯をする。(ほとんどの家庭用洗濯機は無理)
- 熱湯消毒できるものはする。(しばらく漬ける。縮み・色落ちに注意。経験済)
- 寝具は布団乾燥機を使った後掃除機で吸う。
4.その他
- 初動が重要。手を抜かず徹底的に家中一斉にやる。
- 燻煙剤(家中一斉にやらないと他の部屋に逃げるだけ。家具はどかして覆いをかけ、生き物は外に避難・・ハードルが高くて断念)
- 電子ノミとり器(暗闇の中光で誘導して捕獲)
- 自作ノミトラップ(皿に水・日本酒・洗剤を入れて光を当てて置く。電子を買ったのでやっていない)
- 駆除業者(最後の手段?数万円かかりそう)
自分なりに調べただけなので他にも有効手段があるかも。